デイトレ|エントリーに最適なタイミングとは?VBAとRSS関数で自動取得する方法

こんにちは!むこ丸です。今回の記事の目的はズバリ、これです。↓↓

  • デイトレの売買エントリーの指標を、リアルタイムに株価データから取得する。

この指標は、

⇒ 私も自動売買で使っています。

⇒ マスターすれば、様々な自作の指標の作成に応用できます。


作成するエントリー指標の特徴は?★★

  1. 複数の銘柄の株価を同時監視。
  2. エクセルでデータを記録し相場の上昇又は下降の流れを把握。
  3. 短期的な時間軸について、売買の方向を判断。
  4. エントリータイミングの判断。


エントリーに最適なタイミングについて

デイトレーダーの皆さんの共通の悩みは?

  • 株価の動きの予測が困難。
  • 買えば下がる、売れば上がる。
  • 銘柄選びは?

といったところでしょう。

私はこう考えています。

  • 勝つためには、相場の雰囲気を読み取るだけで十分でしょう。
  • 上がるか、下がるかの2択のみです。
  • 東証一部の安定した銘柄で良いでしょう。

銘柄選びのロジックは下記です。

⇒新興銘柄は人気があり値動きが大きい。

⇒株価の乱高下に対応するには資金力が必要

⇒資金力の小さい個人投資家には不利

⇒値動きの安定した東証一部上場銘柄を選択。

⇒株価の安定した銘柄は、システマティックな利益の積み上げに有利。

また、値動きの安定した銘柄を、監視していると気付くことがあります。

それは、この2つです。

  • 株価の動きは、相場全体の動きに流されている
  • 個別株のテクニカル分析の意味はほとんどない

↓ ↓ こちらもご参照ください ↓ ↓ 
👉≪デイトレで勝つ!これがトレードの本質です!≫


結論はこの3つです ↓ ↓

  • 全体相場の動きを、リアルタイムに把握するだけで十分。
  • 相場は上がるか?下がるか?の2択
  • ゆえにこれだけで、短期トレードでは勝率が格段にアップ

※ちなみに、日経平均株価や日経平均先物は、個別銘柄の動きに対して遅れが大きいので使いません。

≪お知らせ≫
以下の説明では、自動取得したリアルタイム株価のデータを使用します。
こちらは下記をご参照ください。↓ ↓
👉≪デイトレ|エクセルVBAとRSS関数で株価データの時系列を自動で取得する方法!≫

はじめに:エクセルシートで、リアルタイムの株価を分析。

ここでは下の2つの作業を行います。

  • リアルタイム株価を自動取得・記録したエクセルシートを用意。
  • 分析データ取得用の表を作成。

それでは、順番にやっていきましょう。

『リアルタイム株価を自動取得・記録したエクセルシートを用意。

『リアルタイム株価を自動取得・記録したエクセルシート』のファイルを開きしましょう。

(前述したとおり、このシートは≪👉デイトレ|エクセルVBAとRSS関数で株価データの時系列を自動で取得する方法!≫の記事で作成方法を解説しています。)


下表がそのエクセルシートです。シートをご覧ください。

  • D列は楽天RSSで取得した、リアルタイム株価です。刻一刻と値が変動します。
  • E列から右側は、エクセルVBAを使い、自動で5秒毎にリアルタイム株価を記録した値です。

このデータを分析し、指標を作成します。

クリックで拡大します。


分析データ取得用の表を作成。

  • 分析データを計算するために、下図の表を作成します。(上の表の下に追加して作成してください)
  • 作成した表に、関数を入力します。
クリックで拡大します。


エクセルシートに関数を入力します。

  • D18のセルを選択
  • 『現在株価』と『30秒前の株価』の比較結果を表示する関数を入力。


D18に入力するエクセル関数の内容は? ↓ ↓

・現在株価が30秒前の株価より上昇していれば、『上昇』と表示。

・現在株価が30秒前の株価より下降していれば、『下降』と表示。

セルD18 上昇・下降の判定:関数:
=IFS(D4>K4,”上昇”,D4<K4,”下降”,TRUE,””)

クリックで拡大します。


次に、すべての銘柄について関数を入力します。

  • 監視銘柄すべてについて、コピー&ペーストで関数を貼り付けます。


これで、各銘柄の『現在の株価』と、『30秒後の株価』との上昇・下降関係が計算されます。

クリックで拡大します。



次に:株価の分析結果『上昇』・『下降』を記録するVBAコードを記述する。

ここでは下の作業を行います。

  • VBAコードを記述し、分析データを時系列に記録。

それでは順番にやっていきましょう。

記述したい、VBAの動作は下記のイメージです。

クリックで拡大します。

≪お知らせ≫
前述のとおり、VBAの追記には『自動取得したリアルタイム株価のデータ』のエクセルファイルが必要となります。
エクセルファイルの作成方法は、下記リンク先をご一読ください。 ↓ ↓
👉≪デイトレ|エクセルVBAとRSS関数で株価データの時系列を自動で取得する方法!≫

VBAをモジュール1に追記します。

  • 下記のVBAコードをVBエディタの、モジュール1に追加で記述します。
    ※エクセルのシート名は『株価データ』です。
’下記コードをモジュール1に追加(上昇下降分析)
Worksheets(“株価データ”).Range(“E18:DV27”).Value = Worksheets(“株価データ”).Range(“D18:DU27”).Value

追加後のモジュール1のVBAコードは下記です。

Sub 株価を記録()
’株価を記録するコード
Worksheets(“株価データ”).Range(“E4:Q13”).Value = Worksheets(“株価データ”).Range(“D4:P13”).Value
’下記コードをモジュール1に追加(上昇下降分析)
Worksheets(“株価データ”).Range(“E18:DV27”).Value = Worksheets(“株価データ”).Range(“D18:DU27”).Value
End Sub


下図のように、VBエディタのモジュール1に上記コードを記述しました。

クリックで拡大します。

ここまでの作業のポイントは下記です。

  • 元データのエクセルファイルには、5秒毎に株価を記録するVBAコードが記述済み
  • そのVBAコードに、『上昇・下降の判定』を、5秒毎に記録するように追記しました。



最後に:10分間の上昇・下降の記録データから、エントリーのタイミングと買い・売りの判定を取得する。

ここでは下の作業を行います。

  • 時系列分析データを用いてエントリー指標を取得。

まず下記手順により、上昇と下降を記録してください。

  • VBAでタイマーを起動させ、判定を10分間記録します。
  • 記録した結果は下図のようになります。
  • 赤枠内(10分間)の上昇・下降のボリュームで、全体の相場の方向性の判断ができます。

クリックで拡大します。

今回は下記のロジックで判定してみましょう。

  上昇の比率が全体の60%超え・・・買いエントリー

  下降比率が全体の60%超え・・・買いエントリー


いよいよ、判定の計算結果を取得します。

  • 表の下に判定の計算結果を表示する枠を作成し、下記の関数を各々のセルに入力します。
セルD31 上昇の比率:関数:
=COUNTIF(E18:DV27,”上昇”)/(COUNTIF(E18:DV27,”上昇”)+COUNTIF(E18:DV27,”下降”))
セルD32 下降の比率:関数:
=COUNTIF(E18:DV27,”下降”)/(COUNTIF(E18:DV27,”上昇”)+COUNTIF(E18:DV27,”下降”))
セルD33 エントリー判定:関数:
=IFS(D31>=0.6,”買い”,D32>=0.6,”売り”,TRUE,””)

D31,D32,D33のセルに関数を入力した状況が下記です。


ここまでの作業で次のことが確認できました。

  • エントリー判定の指標をセルD33に、取得することができました。
  • 『売り』と出ていますので、売りエントリーを示しています。


まとめ

≪このエクセルシートについて≫

  • タイマーで5秒毎に株価データを取得するVBAを記述しています。
  • この判定は5秒毎に変化していきます。
  • 相場の変化をリアルタイムにとらえ、自動売買のシグナルとして利用することが可能です。


≪このエクセルシートで拡張できること≫

  • エントリーシグナルを自由にカスタマイズすることが可能となります。
  • 複数銘柄の同時監視が可能です。(RSSの銘柄同時取得数の上限まで)
  • 自動売買ツールの自作が可能となる。

補足です

  • 確実に株価の動きを予測するロジック(聖杯)は存在しない。
  • エントリーのシグナルはせいぜい、2~3種類で十分。
  • 勝率と益出し幅、損切り幅、期待値の分析に重点を置くことが大切。

お疲れ様です。ここまでで、≪デイトレ|エントリーに最適なタイミングとは?エクセルVBAとRSS関数で自動取得する方法≫は完了です。

  • 以上、≪デイトレ|エントリーに最適なタイミングとは?エクセルVBAとRSS関数で自動取得する方法≫ でした。


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